【博士院生が語る】修論って内容が多少ひどくても大丈夫?

大学院生活

大学院の修士課程に通っている皆さん、

修論がひどすぎて、卒業できるか心配
修論ってとにかく提出すれば大丈夫?
修論の審査の基準って?

こんなお悩みや疑問、ありませんか?

私は今は博士院生ですが、修士だった頃は修論の審査に通るかどうか本当に心配でした

無事修了できなかったらどうしようと悩み、眠れぬ夜を過ごしたことも…

なので、皆さんの今のお気持ちが本当によく分かります。

でも、修士課程のことって意外に情報が出回ってなかったり、周りにも聞ける人がいなかったり…。

そういう意味でも本当にツライですよね。

そこで今回は、私や私の周りの友達の実体験をもとに修論にまつわる疑問、悩みにお答えします!

この記事を読めば、以下の疑問や悩みの解決につながるはずです。

【この記事を読むと分かること】

  • 修論って多少内容がひどくても大丈夫なの?
  • 修論ってとにかく提出するのが大事?
  • 修論を書くときにおさえておくべきポイント

実体験に基づいて、具体的に解説していくよ!

※なお、これはあくまで私や私の友人のケースで、これがすべてのケースに当てはまるとは限りません。その点、ご承知ください。

修論は多少内容がひどくても大丈夫?

ねぇねぇ、修論って多少内容がひどくても大丈夫なの?

結論から申し上げると、ある程度体裁が整っていれば「大丈夫」だと思います。

大きな声では言えませんし、言い方はよくありませんが…笑

よく卒論は「参加賞」、修論は「努力賞」と言われている通りでしょう。

私は提出期限ギリギリに大幅修正したり、指導教員に「期限までにできることを」のようなことを言われて焦って書き上げましたが、無事修了できました。

今では恥ずかしすぎて絶対に読み返せません!笑

友達も指導教員から「とりあえず形だけは」と言われてなんとか提出したそうです。

その友達はその後修論をもとにあるジャーナルに投稿しようとしたら、指導教員から「修論は一応仕上げた」もので、「大幅に書き換えたほうが良い」と言われたそうです。

ジャーナルに投稿もできないような内容でも、修論として認めたのかい!とツッコミたくなりますが、これもあまり大きな声では言えませんね笑

また他の友達や先輩も同じような感じで、修論で満足いくような内容や質に仕上げられている人はむしろ稀なんじゃないか、と思います。

修士の学生ってそもそもまだ研究者の卵の段階にも到達していないくらいのレベルですし…。

かといって、どんな内容や構成でも提出さえすればOK!というわけではなさそうです

一応おさえておくべきポイントがあるんだね!

以下で、私が感じた&友達や先輩から見聞きした修論における重要ポイントについてお伝えします。

修論を書く上でおさえておくべき3つのポイント

修論を書く時におさえておくべきポイントは、主に以下の3つです。

3つ目、特に大事です!笑

【修論を書く上でおさえるべき3つのポイント】

  • 論理の一貫性、論理性
  • 書式や形式
  • 頑張っている姿勢アピール

以下で1つずつ説明していきますね♪

論理の一貫性、論理性

「論文」は論文全体を通して論理が通っていて一貫性があることが大前提だと思われますよね。

これが、意外と難しいんです。

なぜでしょうか?

おそらくそれは論文の執筆中、論文の「木」を見て「森」を見られなくなりがちになるからです。

隣接する文と文の間の論理性には気をつけられるんだけど、論文全体の論理性、一貫性はなかなか見えづらくなっちゃうんですよね。

私も、自分では修論が論理的で論理も一貫していると思いながら書いていました。

しかし、論文全体の論理性と論理の一貫性について指導教官から何度も何度も辛口コメントをいただき、その度に落ち込みました笑

特に膨大な量を書く修論では議論の細部に気を取られてしまい、論文全体の流れを見失いがちになります。

指導教官も口を酸っぱくして言っていましたが、修論執筆の際にこのポイントは絶対におさえておいた方が良いでしょう。

論文を書く時は、

【論文執筆中に心がけるべきポイント】

  • 修論のおおまかな論理をあらかじめ決めておく
  • ある程度の分量を書く毎に、論文全体で筋が通っているかどうかチェックする
  • 修論を読み返す時に、論理性、一貫性について疑いながら批判的に読む

私は指導教官から何度も注意されて、こんなことに注意しながら書くようにしています。

それ以来、論理性や一貫性についてはあまり指摘されなくなりました!

ほんの少しの心がけで論文の質がだいぶ変わって、それだけで論文らしくなります。
皆さんもぜひ実践してみてください!

書式や形式


書式や形式を整えるなんて、そんな簡単なことできてるよ、失礼ね!と思われるかもしれません。

しかし、これも意外と抜け落ちポイントがあったりするんです。

例えば、実際にあった例でいうと、

  • 数字の表記が全角と半角で統一されていない
  • 各章や節につける番号の後のピリオドの有無がバラバラ(ex. 2. ブログの始め方vs 2 ブログの始め方)
  • 表が見にくい

などです。

細かいと思われるかもしれませんが、これができているのといないのとでは、印象が全然違います

他の人の論文を読んでいる時、数字の表記が統一されていなかったり誤字脱字が多かったりすると、いくら内容が良くてもなんだか信用できなくなってきませんか?

逆に、書式や形式などの細かいところがちゃんとできていると、内容がイマイチでも信用に値する印象を受けるでしょう。

私も指導教官に「書式とか形式の細かいところが、研究者のランクに関わってくるのよね〜」と教わりました。

よーし、書式や形式に気を配って印象アップを目指すぞ!

頑張っている姿勢アピール

これは、修士を卒業できるかどうかに関わる重大なポイントです。

修論は「努力賞」とも言われています。

特に修論の内容が「ひどい」と自覚している方は、指導教官に「私、最大限努力しています!」と伝えることは重要でしょう。

自分が指導教官になったと考えてみた時、

内容はちょっとヤバめだけど必死で頑張っている学生であれば、なんとか手を差し伸べてあげたいと思いませんか?

その場合、多くの指導教官は無事終了できるようなんらかの策を講じてくれるはずです。

実際、私の友達も何人か指導教官に修論をかなり助けてもらってました笑

ただここで気をつけてほしいのが、

他人との比較ではなく、あくまで「自分の」ベストを尽くすこと
過度に「頑張っている感」を出さないこと

です。

やりすぎると逆効果になりかねませんし、頑張りを他人と比較すると自分がツラくなります。

自分ができることをした上で、自分でできないこと、わからないことを教官に教えていただく誠実な姿勢を見せれば、教官にも自然とその一生懸命さが伝わるでしょう。

まとめ

修論って期限内に終わらせないといけないし、他人から評価されるものだし、辛いことたくさん。

もう逃げたい!って思っちゃいますよね。

でも、修論は「努力賞」だと言われています。

逆に考えれば、一応「努力」すれば大丈夫だってことです。

努力して文字書いて、ある程度上述したような体裁が整っていれば、あなたも晴れて修論地獄から抜け出せるはずです。

出口のないトンネルはありません!

あとほんの少しだけ、ご自分のペースで頑張ってみてください。

全力で応援しているよ!

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