こんにちは。
社会人経験を経て大学院に入り、ただ今博士課程に在籍中のブログ運営者です。
ブラック企業を半年で辞めて修士を取得後、博士休学中にアメリカで教師経験をしました。
博士課程継続を悩む暗黒時代に家族が大病して「人生」について深く考え、博士課程を辞める決意を固めました。
これまで様々な経験をしてきたので、その経験を生かして転職や仕事、人間関係のことについて情報を発信しています!
「大学院の博士課程に進んで、自分の興味のある分野をとことん研究したい!!」
「今までにない新たな発見をしたい!!」
そんな風に意気込んで博士課程に入学したものの、乗り越えるべき厳しい壁に何度もぶち当たり、「博士課程を辞めたい」そんな切実な悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
実は私もついこの間までそう思っていました…
その頃は毎日全身から負のオーラが出ていて暗かったよぉ〜まさに暗黒…
ヒェ〜笑
でも最近私の家族が大病をして人生観がガラリと変わり、博士課程を「辞めよう」と決心しました。
これは「なんとしてでも博士号を取るんだ!!」という目的に向かってただただ猪突猛進していた私にとって、本当に大きな心の変化でした。
研究がしんどすぎる、向いていないのかもという心の真の叫びをガン無視していたんだね。
あぁ、可哀想に…
この心境の変化に伴って、今まで落ち込みがちだった心の健康が少しずつ回復してきていると実感しています。
今回はそんな私が、博士課程を「辞めたかった理由」と「辞めようと決心した理由」についてお伝えします。
この記事は、
【こんな方にオススメです】
- 博士課程を辞めたいけど本当にやめていいのかわからず、迷っている
- 博士課程を辞めても、その後の将来が不安
- 博士課程に進学して後悔しているけれど、どうにも身動きが取れずに困っている
こんな方に向けて書いています。
そしてこの記事を読めば、あなたが本当にこれから博士課程を続けるべきかどうかという悩みを解決する、大きなヒントを得られること間違いなしです!!
周りの院生からの深いお悩み話も盛り込んだ内容だよ♪
ぜひ最後まで読んでね。
1. 博士課程を辞めたい理由
そもそも、なんで博士課程を辞めたいんだろう?
自分のやりたいことを研究するってかっこいいし、専門分野のプロになれるよね?
自身の経験と周りの友人からの聞き込みから、博士課程を辞めたい理由として主に以下の理由が挙げられます。
【博士課程を辞めたい主な理由】
- 研究そのものではなく業績を残すことに主眼を置くようになってしまい、研究が楽しくなくなった(モチベーションが失われた)
- 研究が思うように進まなくて、追い詰められる(周りはもう立派に働いているのに…と焦る)
- これについてもっと研究したい、と思えるほど研究対象が好きではなくなった(好きではないと気づいた)
- 自分があまり研究職に向いていないと気づいた
- 将来の不安がかなり残る博士号を取るまでにはいくつもの高いハードルを超えなくてはならず、仮に取得できたとしても将来が保証されているわけではない現実に直面した
- 指導教授が厳しすぎて、ツライ
- 自分の研究に社会的意義を見出せなくなった
- 自分がそれほど興味のない分野について、朝から晩まで心身ともにストレスをかけながら研究することに疲れた
- 経済的に恵まれない状態がいつまで続くのかわからないという状況が精神的にキツイ
あらら…ずいぶんたくさんあるのね苦笑
でも、どれもなるほど〜って感じ…。
今大学院に在学中で院を「辞めたい」と思っている方は、「あ、これ私も」と思う方がいらっしゃるのではないでしょうか?
それで、ここからがポイントです。
このふかーいブラックな悩みをどう解決するか、です。
2. ある物事で成果を出すために必要な2つのこと
人は皆、どんなに好きなことをしててもうまくいかなくてやめたくなったり、やる気が起きない時期があったりすることは当然あると思います。
今成功し、ある業界のプロと呼ばれる人になった人でも、スランプや挫折は必ず経験したことでしょう。
(ここでいうプロとは有名とかそういう意味ではなく、ある物事においてベストな状態を出すために、自分の信念やポリシーを貫いて日々努力している人のことです。)
というと…無名の小さな町のパンやさんでも、自分のこだわりを持ってパンのベストな状態を研究しながらお客さんに最高においしいパンを提供していれば「プロ」だし、
車のメーカーで営業職として働いて、お客さんに寄り添いながらニーズを細かく把握し、それぞれに合った車をお客さん目線で提案する会社員も、無名だけど「プロ」だって言えるよね。
そうです。
その意味では、難関と言われる博士号を取るのも、ある分野の専門知識や技能を身につけた「プロ」への第一歩だと言えるでしょう。
でも、どんなプロも初めは誰だって「初心者」で、数多の失敗と挫折を乗り越えてプロになったはずです。
うんうん、そうだよね。
その一方で、プロにはなかなか及ばない人たちもいるけど、その違いってなんだろう?
それは、
「ある対象への情熱の深さ」
「成功した際にそれが世間に認められる将来性がある程度見込めること」
この2つが最低限揃っているかどうかに関わっていると考えられます。
例えば、
パン屋さんで言えば、「大好きなパンを通して人々を幸せにしたいという強い思い」
「おいしいパンが焼ければ、お客さんが必ず喜んでくれるだろうと思われること」
この2つが、パン屋さんが日々研究に研究を重ねる大きなモチベーションになっているのでしょう。
逆に、この2つがないとなかなかある分野の仕事を続けていくのは難しいと思います。
パン研究って楽しいけどやりたくない日もあるのが本音苦笑
あと、せっかく自分が満足するパンが焼けても、誰も買ってくれなかったらモチベーションだだ下がりだなぁ…
大学院の場合で考えると、特に博士課程での研究は一筋縄ではいかないですし、毎日物理的にも経済的にも、そして精神的にも追い込まれるような環境でただ黙々とコツコツ努力を続けていかなければなりません。
それから、自分の研究が誰かの役に立ったり認められたりするってわかってないと、なかなかモチベーションを保てないですよね?
なので、博士課程での研究は、上記の2つがないとなかなか続けられないですし、たとえどうにか続けられたとしても良い成果を出せるとは思えないでしょう。
そう考えると、
「ある対象への情熱の深さ」と
「成功した際にそれが世間に認められる将来性がある程度見込めること」
この2つは、皆さんが博士課程を続けるかどうかという決断をする際の大きなヒントになりそうですが、ちょっと話が抽象的でわかりにくいですよね?
そこで、ここからは私が院を「辞めたい」から「辞めよう」に変わった(変えた)理由について、もっと具体的に書いてみたいと思います。
3. 院を「辞めたい」から「辞めよう」と決心した理由
長い間ずーっとモヤモヤしていた「院の勉強、私このまま続けていいのだろうか」という気持ちから、院を「辞めよう」と決心したのは、主に以下の3つの理由からです。
うんうん、あんなに頑なだったのにどうして決心したのかな?
【院を「辞めよう」と決めた理由】
- あまり興味のない(と気づいた)研究を続けても、将来キツイだけだと気づいたから
- 自分の研究に社会的な意義を見出せなくなったから
- 社会的な地位や世間体にとらわれず、自分が本当にやりたいことをして自分の人生を生きようと思ったから
それぞれ、以下で詳しく説明します♪
3.1. あまり興味のない(と気づいた)研究を続けても、将来キツイだけだと気づいたから
私は院に入学する時も、入学して研究を一生懸命頑張っていた時も、自分にはもうこの道しか残されていないということもあってか、「今勉強している分野にとても興味があるんだ!」と自分に言い聞かせていたことは否めません。
院に所属して何かを研究しているってなんだかかっこいいですし…
でも、研究を続けるうちに、自分の本心はそうではないんだということから目を背くことができなくなり、自分の気持ちに嘘をつき続けるのが苦しくなっていきました。
そんな時に、「心身ともに元気でいられるのって永遠じゃないんだ」
と痛感する出来事があり、このままこの道を続けていたらきっと私は一生暗黒から抜け出せないんだなとハッとしました。
どんなことでもスランプや挫折ってあるけど、それとはちょっと違うってことだね。
スランプや挫折ってそこで踏ん張れば大抵脱出できるけど、院の場合は終わりのないトンネルをずーっと走り続けているって感じだったのかな。
「もうこの道しか残っていないから」とか「せっかくここまで勉強を続けてきたから」とかそんな気持ちで勉強を続けても、そこでベストな結果を残せないのは目に見えていますし、何より自分の大切な時間と労力がもったいないと気づきました。
興味のないこととか向いていないこと続けるのって本当に辛いよね。
僕もダイエットのためにランニングを頑張ってみたけど、やっぱり向いてないみたい…
あーしんどかった笑
うんうんピヨちゃん、それとはまた話が違うような…
でもね、ランニングじゃなくてスイミングにしたら、体重100g減ったんだよ!
すごいでしょ?
3.2. 自分の研究に社会的意義を見出せなくなったから
私が院を辞めようと思ったのは、研究対象にあまり興味がないと気づいただけでなく、研究対象を研究し続けることに社会的な意義が見出せなくなったというのも大きな理由です。
私が院に進んだのは、「この分野についてもう少し勉強してみたい」と思ったからで、これを研究することで社会の役に立ちたい」と思っていたわけではありませんでした。
入学当初はアカデミアの世界のことをほとんど知らなかったので、恥ずかしながら個々の研究の具体的な研究手法・方法や研究費、研究の将来性のことなどについてあまり知識がありませんでした。
しかし、実際に院で勉強していてだんだんそれらについてわかってきて、
「このような研究を今後もずっと続けていって、果たして何か社会的な意味があるのだろうか」
「私の研究に国や大学からのお金をつぎ込むって、もったいないのでは?」
「この分野の研究を、なにも私がしなくてもいいのでは?」
そう思えてきてしまいました(こんなこと、大きな声では言えないんですけどね…笑)
それで、私はもっと他の形で社会のお役に立てることをしたいなと、方向転換を決めました。
3.3. 社会的な地位や世間体にとらわれず、自分がやりたいこと、向いていることをしたいと思ったから
私が大学院で研究を続けることに固執していたのは、「社会的な地位」や「世間体」を気にしていたということもあると思います。
将来博士号を取ったり教授になれたりできれば、「博士号を持っている自分」や「教授の自分」として社会的に高い地位を獲得でき、そうなれば周りからだって一目置かれることでしょう。
大学院で勉強しているってだけで、周りの見る目が変わるって言ってたもんね。
それから、途中で大学院をやめることになったら「途中で諦めた」ように見られる気がして恥ずかしいですし、経済的にも物理的にも、様々な面でお世話になっているまわりの方々に申し訳ないという思いもありました。
しかし、この「社会的に高い地位」も「世間からの目」も「周りへの不必要な配慮」も「自分の人生という船を自分で舵取りする」ために無意味なんだと気づきました。
人間死んでしまったら「地位」も「お金」も「ステータス」も何もなくなるんだし、そういう「人が勝手に決めた価値」に囚われて生きていくのってバカバカしいなと…。
思い切って、偏屈なプライドを捨てました。
そうそう、自分が好きなこと、向いていることを思いっきり楽しむ人生の方が絶対いいよ!!
4. まとめ
博士課程を「辞めたい」理由や辞めようと決めた理由など色々ごちゃごちゃと書きましたが、中でも大事なポイントは、これです。
自分が本当に望む道、幸せになれる方法をしっかり考えて、毎日イキイキ過ごそう♪
ということです。
まぁまぁ、肩の力をふぅっと抜いてお茶でも飲んで、ゆっくり考えようよ
私はこれまで色々な経験をしてきましたが、自分の気持ちに嘘をついてよかったことは一度もありませんでした。
博士課程を辞めたいと悩み、この記事にたどりついた皆さんそれぞれが、ご自分が本当にイキイキと輝ける道を探せるよう、応援しています。
最後まで読んでくれて、ありがとう♪