こんにちは。
日本語教師歴6年で、海外で日本語を教えた経験もあるサイト運営者です!!
紆余曲折を経て、日本語教育という業界に入りました。
今までの転職経験を踏まえ、色々な観点から日本語教師の魅力、やりがいなどをマイナス点も含めて客観的にお伝えしています。
日本語教師に興味があったり、目指そうと思ったりしている方は、
『日本語教師って実際どんなところで働くのだろう?」
とふと気になったりしたことがある人も多いのではないでしょうか?
うんうん、日本語教師って日本国内でも海外でも働けるようだけど、実際にどんな感じで働くんだろう…?!
実際自分が日本語教師になって働く姿がイメージできないと、なかなかモチベーションが湧かないし、なんだか不安になりますよね?
そこで今回は、現役日本語教師の私が、皆さんのお悩み解決をサポートします。
この記事を読めば、
- 日本語教師って国内ではどんな場所で働けるの?
- 実際どんな人に教えるんだろう?
- それぞれの職場の特徴って?
- 特別な資格や経験って必要だったりするのかな?
- 就職難易度やお給料が気になる…
このようなお悩みを解決することができます。
日本語教師に興味がある方、目指そうと思っている方必見です!!
日本語教師が活躍できる場所【国内・海外】
まず、日本語教師が活躍できる場所を国内、海外問わずみてみましょう。
主な場所は、以下の通りです。
【日本語教師の主な活躍場所】 国内・海外
- 日本国内の日本語学校・スクール
- 海外の日本語学校
- 海外の大学
- オンライン
- 民間企業
- 国内の大学
- 国内のインターナショナルスクール
- 海外の小・中・高・大学
- 地域の国際交流協会やボランティア団体など
日本語教師として活躍できる場所は多岐に渡りますが、就職難易度や職の安定性などを考えると、就職先として可能性が高いのが 1〜5(掛け持ちの場合もあり)でしょう。
逆に、6〜9は特別な資格が必要で応募条件が限られていたり、求人数が少なかったり、あるいは食べていくのに十分な収入が見込めない場合が多いと思います。
それぞれ特徴や応募条件、主な働き方を説明してほしいな。
今回は、国内に絞ってご紹介します。
海外の就職情報については、
【海外編】日本語教師の働く場所って?海外で働くって実際どうなの?
で解説しています。
1. 日本国内の日本語学校・スクール
国内で日本語を教える場合、就職難易度や収入面から考えて、日本語学校が最も可能性の高い職場だと言えるでしょう。
ほぉ、そっか。日本語学校って、具体的にどんな人が来てるのかな?
日本語学校で勉強しているのは日本語を学びたい留学生がメインですが、彼らは最終的に日本の大学や専門学校に入学することを目的としている人が多いです。
また、日本語スクールには日本で仕事をしているビジネスマンやそのご家族などが通っています。
なので、日本語学校・スクールといっても日本語だけを勉強するのではなく、日本で生活するのに必要なマナーが身につけられる講座や日本文化を学ぶ授業もあることが多いです。
日本語を教えるだけじゃなくて、留学生や駐在員、そのご家族が日本の文化に溶け込んで無理なく生活できるようサポートをしてあげるのも、日本語学校・スクールの先生の仕事ってことだね!!
日本語教育機関に在籍している学生の出身国については、日本語教育振興協会が行った日本語教育機関実態調査で、このような結果が報告されています。
出典: 令和2年度 日本語教育機関実態調査 結果報告 I 一般財団法人日本語教育振興協会
へぇ〜アジア圏の学習者が圧倒的に多いんだね。
学校によって受講する学生の国籍が様々なところもあれば、母語が同じ学生を集めているところもあります。
授業体系(グループorプライベートなど)や学生の出身国(欧米系多数、アジア系メインなど)、日本語の教え方(英語などを交えて教えるor日本語のみ)など、日本語学校・スクールによってだいぶ特色が違うので、応募する際はそれぞれの学校のサイトをよくみて吟味するのがいいと思います。
日本語学校で働いている人って、みんな正社員なのかな?
日本語学校には、専任講師(常勤講師)と非常勤講師がいます。
専任講師は正社員ですが、非常勤講師は時給制で正社員ではありません。
専任講師と非常勤講師は勤務体系や任される業務の範囲などが大きく違いますが、非常勤講師の場合はそれだけの収入で食べていくのは厳しいです。
ただ、専任講師も希望したからといってなれるわけではなく、専任講師の方が非常勤講師よりも少ないのが現状です。
これについて詳しくは
日本語教師はやめたほうがいい? 現役日本語教師が業界の現状を解説
に書いています。
収入や職の安定性のことについてつっこんで書いてある記事で、特に日本語教師を目指そうか悩んでいたり、モヤモヤを抱えていたりする方は必見です。
2. オンライン
日本語教師は、オンラインで手軽に教えることもできます。
特にコロナウイルスの感染が拡大してからは、オンライン授業の需要も増えているみたいだね。
オンラインで教えるのには2種類方法があります。
- オンライン授業を行なっている日本語教育機関に所属し、そこの1教師として授業する
- 日本語教師と学習者とをマッチングさせるサイトに登録し、個人的に日本語を教える
この2つです。
資格の有無や教え方、給料体系などそれぞれ特徴があり、どちらもメリット・デメリットがあります。
それについては、また別記事で詳しくご説明します♪
3. 民間企業
これは、仕事の都合で日本に働きに来ているビジネスマンのために、企業内で日本語のレッスンをする、という働き方です。
求人数は限られていますが、仕事で使う日本語をレベルアップさせたいという明確な目標があってモチベーションが高いので、生徒がグングン日本語を向上させるのが感じられると思います。
実際私もビジネスマンに日本語を教えた経験がありますが、仕事中に分からず、メモしておいた語彙について質問してきたり、1週間前に教えた単語を的確に使えるようになっていたりと日本語や日本文化の吸収力の高さに毎度驚かされました!!
4. 国内の大学
日本の大学に留学に来ている留学生や在学している外国人に、日本語を教えます。
日本語学校で働くよりも多くの収入が見込めますが、就職難易度も高いです。
というのも、大学で日本語の先生をするには、日本語教育能力検定試験取得や養成講座の受講、日本語教育の経験だけでなく、日本語教育などの分野で修士号以上を持っていることが求められることが多いからです。
5. 国内のインターナショナルスクール
日本国内のインターナショナルスクールに通っている小・中・高の学生に、日本語を教えます。
インターナショナルスクールに通っているお子さんといってもバックグラウンドは様々で、日本にルーツを持つお子さんもいれば海外にルーツを持つお子さんもいます。
学校によってそれぞれ特徴が違いますが、日本語以外の外国語(主に英語)ができることを応募条件にしているところが多い印象です。
英語が得意な方や、日本語を教えたい & 子供が好き!!という方にぴったりの職場だね。
ただ、求人数はあまり多くないです。
6. 地域の国際交流協会やボランティア団体など
地域の国際交流協会やボランティア団体などの場合、ボランティアで日本語教育に携わる場合が多いです。
文化庁の調査によると、国内で働いている日本語教師の職別内訳は、
ボランティアによる者が24,745人(53.3%)と最も多く、以下、非常勤による者が15,031人(32.4%)、常勤による者が6,635人(14.3%)の順となっている。
令和元年度国内の日本語教育の概要
ということです。
つまり、国内の日本語教師のうち、ボランティアとして日本語教育に携わっている人が全体の半数以上だということです。
へぇ…そうなんだ〜。知らなかった!!
ボランティアで日本語を教えたい方は、
- 地域に住んでいる外国人をサポートしたい
- 日本語教育を通して外国人と関わりたい
- 日本語教育を通じて社会貢献がしたい
こんな方が多いです。
僕も外国で暮らして不安や寂しさを感じたことがあるけど、こうやって無償で外国人を支えてくれるコミュニティーがあると、心底ホッとするなと思うよ。
いざという時に頼れる存在がいるってだけで、心持ちが違うんだよね。
まとめ
今回は日本語教師の活躍場所について、日本国内に絞ってお伝えしました。
それぞれの職場でどんな感じで働くのか、どんな人に教えるのか、就職難易度なども含めてなんとなくイメージしていただけたでしょうか?
「日本語を教える」といっても日本語を学びたい人は子供から大人までたくさんいますし、「誰にどのように教えるか」は自分次第でいくらでも変えられます。
うんうん、例えば「ビジネスマンが仕事でうまくやっていけるように、彼らにビジネス日本語や日本特有のビジネスマナーを教えたい!!」とか「日本に住む外国国籍の子供に、生活に必要な日本語を教えたい!!」とかってことだよね。
ぜひご自分の働き方に合った職場を見つけてみてください。
それから、今回は日本国内の働き口についてご説明しましたが、海外バージョン
【海外編】日本語教師の働く場所って?海外で働くって実際どうなの?
もぜひお読みください。
特に、海外で働きたいなと思っている方は、必見です。
実際海外の日本語教師経験のある私が、実体験を交えて解説しています。
最後まで読んでくれて、どうもありがとう!! また会おうね〜