秘書の仕事って、なんだかかっこいい!!
テキパキと働いて上司のサポート役を難なくこなす秘書は、華やかで花形職業と言われます。
しかし、実際に秘書として働いてみて、イメージと現実とのギャップが半端ない!!
そんな風に思った人も多いのでは?
その一方で、文字通り花のように優雅に、でもシャキシャキと仕事をこなし、上司の右腕としてなくてはならない存在になっている人も少なくありません。
その違いは、何だろう?
そこで今日は元秘書の私が、秘書時代の辛い経験を交えて、秘書の適性と仕事が辛いと思ってしまう理由を、徹底解明したいと思います。
この記事を読めば、
- 秘書の仕事が辛いと思っているのは私だけ?
- 私は、本当に秘書に向いているの?
- どうして秘書の仕事が辛いと思ってしまうのだろう?
- 秘書の仕事に挑戦してみたいけど、実際どうなの?
- どんな人が秘書に向いているのか知りたい
という悩みを解決することができます。
今悩みを抱えている方だけでなく、これから秘書の仕事に挑戦してみたい!!と思っている方にも、役立つ情報をお届けできると思います。
私の実体験に加え、知り合いからの聞き込みも盛り込んだ内容だよ。
1. 秘書の仕事が辛いと感じる2つの理由・秘書の適性
秘書の仕事が辛いと感じてしまう理由は、大きく次の2つに分けられると思います。
- 秘書というある種特殊な仕事に合っていない(向いていない)
- 今の職場や周りの環境、人間関係に過剰なストレスを感じている
秘書の仕事にあまり向いていないか、もしくは今の職場や人間関係が原因で仕事が辛いと思っているかの、どちらかです。
うーん…じゃぁ逆に秘書に向いている人って、どんな人なんだろう?
特徴としては、
- 人をサポートし、縁の下の力持ち役として働くのが好き
- 一度に大量の仕事を任されても、慌てずに対処できる
- プレッシャーに強い
- 人の性格やその場の状況などを考慮しながら、臨機応変に行動することができる
- 人と円滑にコミュニケーションを取るのが得意
- 細やかな気配り、気遣いができる など
こんな人が挙げられます。
うんうん、なんとなくわかったよ。でも具体的なイメージがちょっと湧きにくいな…
以下で、秘書の仕事が辛いと思ってしまう理由について、具体的な場面や状況を挙げて説明していきます。
2. 秘書の仕事が辛いと感じてしまう場面や状況
秘書がどんな場面で辛いと思ってしまうのかについて、具体例から考えてみたいと思います。
どんな場面で辛いと感じてしまうか、主な具体例を挙げてみたよ。
秘書の仕事をしている人の多くは、こんな場面でストレスを感じているんじゃないかな?
- 上司のスケジュールに合わせなければならず、プライベートの時間が
思うように作れない - 上司によって求められる秘書の仕事内容が異なり、どこまですべきか分からない
- 急にたくさんの仕事が舞い込んでくることがあるが、時間との勝負でかなり
プレッシャーを感じる - 業務の幅が広すぎる
- 上司が、秘書の仕事を勘違いしている
- いじめやパワハラ、モラハラなど、人間関係で苦労している
1-4は主に、秘書の仕事そのものにあまり向いていないことによってそれがストレスだと感じるもの、5-6は主に、今の職場に合っていないことによってそれがストレスだと感じるものだと言えるでしょう。
(もちろん、1-6全て、両方ともに少なからず影響しているものですが。)
以下で、詳細にみていきます。
2.1. 上司のスケジュールに合わせなければならず、プライベートの時間が思うように作れない
秘書の仕事は、上司の仕事をサポートすることなので、上司のスケジュールに合わせて動かなければなりません。
ですから、基本的な就業時間が決まっていても、時間外にも働かなければならないこともよくあります。
例えば、
- お客さんの都合で早朝に会議をすることになったから、準備のために
それに合わせて早朝出勤する - 退勤時間ギリギリに急ぎの仕事を、予告なく頼まれる
- 上司の出勤時間が早い場合、決められた出勤時間前でもそれに合わせて
早く出勤する など
大量の仕事を予告なく頼まれると、その日に用事があってもドタキャンしなきゃいけないこともあるんだよね。
ドタキャンブラックリストに載っちゃうよ…泣
それから、長期休暇も上司に合わせて取らなきゃいけないから、それもストレスの種になり得ます。
- 家族や友達と旅行の計画を前もって立てたくても、上司のスケジュールが
決まらないから旅行の計画ができない - 上司の長期休暇のスケジュールが決まるのはいつも間際。そこから旅行の
予約を始めても、希望のものは予約いっぱいだったりかなり割高だったりする - 上司が仕事の虫で、そもそも長期休暇を取らないため、自分もまとまった休みがもらえない
こうしてプライベートの時間が確保できなかったり邪魔されてしまったりすることは、人によってはイライラの種となります。
しかし、秘書である以上、ある程度上司のスケジュールに合わせて働かなければなりません。
もちろん、上司によっては秘書のプライベートや都合、気持ちなどに気を遣ってくれるので、一概には言えませんが…。
自分のペースで仕事がしたい、上司のスケジュールに振り回されながら仕事をするのは嫌!!と思う人は、その点ではあまり秘書には向いていないかもしれません。
2.2. 上司によって求められる仕事内容が異なり、どこまですべきか分からない
秘書の仕事は上司のサポートをすることですが、同時に何人かの上司のサポート業務をするということも多いかもしれません。
そこで気になってくるのが、「上司の性格や特徴に合わせた対応方法」です。
具体的にどういうことかというと、
- 上司Aはかなりオープンでズボラな性格なので、机の上の片付けから書類の整理、スケジュール管理まで補助的な仕事は全て任せたいタイプ。自分がやるべき仕事以外の仕事が残っていると、少しイラつく。
- 上司Bは几帳面な性格で、あまり人に干渉されるのが好きではないタイプ。上司Aとは異なり、「触れてはいけない領域」がある。そこに触れると、マズイ。
秘書は性格や特徴の異なるこのような上司に臨機応変に対応することが求められますが、この「臨機応変な対応」というのが結構微妙です。
自分の上司がどういう性格なのか、秘書に何を求めているのか、いないのかがはっきりしない場合も多いと思います。
寡黙な上司は言葉で伝えようとしないこともいますし…。
なので、秘書は人の様々な行動や言動、態度などからその人の性格や価値観を把握し、それに応じて対応していくことが求められることも多いです。
そして、それも秘書の仕事の1つだと言えるでしょう。
この意味で、対人関係に苦手意識を持っていたり人の心を読むのがあまり得意ではない人は、秘書の仕事はちょっと辛いと感じてしまうかもしれません。
2.3. 急にたくさんの仕事が舞い込んでくることがあるが、時間との勝負の仕事はかなりプレッシャーを感じる
秘書の仕事は、上司から頼まれる仕事が多いので、予告なくたくさんの仕事が舞い込んでくることも少なくありません。
私が仕事をしていた時は、膨大な量の仕事を「これ明日までにお願い」と頼まれることもあって、その度に冷や汗をかきながら奮闘していたよ。
仕事のスピードは人それぞれですが、私の場合は、ウサギとカメで言うなら断然亀タイプ。
それに加え、「終えられるように全力で頑張っているけど、万が一終えられなかったらどうしよう」と勝手に負の妄想をしてしまうことも多く、そのプレッシャーが本当にキツかったです。
なので、私のようなプレッシャーに弱い亀タイプの人は、その意味であまり秘書には向いていないかもしれません。
亀タイプは、コツコツ系の仕事が向いているよね。
2.4. 業務の幅が広すぎる
秘書の仕事は、本当に幅広いです。
会議のための書類作りのサポートから、公的文書作成の補助、お茶出しやお土産の手配、買い物、出張のためのチケットとホテルの予約など、いわば何でも屋になれる勢いです。
中には「私がやらなくてもいいのに」と思ってしまうような仕事もあり、自分のこなしている仕事内容にがっかりすることも少なくないかもしれません。
でも、それは人によって感じ方が違います。
上司の仕事が円滑に進むよう取り計らったり、気持ちよく仕事ができる職場環境を整えたりするのが秘書の仕事で、それがどんな内容であれ、その仕事に誇りを持てる人ももちろんいます。
しかし一方で、あまり専門性がないとも言える仕事も多く任されることを好まず、ストレスだと感じる人もいます。
あなたが後者だった場合、その点では秘書の仕事はあまり向いていないのかもしれません。
物は考え様だよね。
私は秘書の仕事をしていて、簡単な仕事ばかり任された時にはちょっとなぁ…って考えちゃったけど、「上司を影で支えるオールマイティーなキーパーソン」っていうポジティブな捉え方もできるよね。
2.5. 上司が、秘書の仕事を勘違いしている
これは、上司の性格や人柄にもよるかもしれませんが、上司によっては、秘書の仕事を勘違いしています。
ん?勘違い上司?
「秘書の仕事を勘違いしている」とは、本来秘書がするべき仕事以外の仕事も平然と頼んでくるということです。
具体例を挙げると、
- 食べ終わったお弁当の後片付けをさせる
- 上司個人の銀行口座から、プライベート用のお金を引き出させる
- 上司が飲む薬を薬局まで買いに行かせる
- 家族旅行のための予約などを手配させる など
以上に挙げた具体例は、実際に私の職場で上司が秘書に頼んでいたことです。
でも、これらは上司のプライベートに関わることなので、秘書がやらなくてはいけない仕事ではないですよね?
秘書というと、上司のサポート役を担っているため、秘書がすべき仕事の範囲を超えて仕事を頼んでくる上司もいるようです。
この問題は上司の性格や気質に大きく左右されると思われるので、職場や環境を変えることによって大幅に改善される可能性があるでしょう。
知り合いは、職場に「勘違い上司」はいなくてとても働きやすいと言っていたよ。
2.6. いじめやパワハラ、モラハラなど、人間関係で苦労している
秘書の職場は女性が大多数を占めていることも多く、女性の多い職場ならではの「ブラックあるある」があるかもしれません。
あー…派閥とか妬みとか僻みとか、仕事関係以外の好き嫌いとかだよね。
ブラックすぎるよ〜…
秘書同士以外でも人間関係に苦労することはあるかもしれませんが、いじめやパワハラ、モラハラがあるようなブラックなコミュニティーに属していていいことは1つもありません。
これは、秘書という職種に関わらず、あなたの心と体が壊れる前に緊急避難することを強くお勧めします。
逃げろ〜!!!
3. まとめ ー秘書の適性・秘書の仕事が辛い理由ー
秘書の仕事が辛いと感じてしまうのは、主に2つの理由に分けられる、とお伝えしました。
【秘書の仕事が辛いと感じてしまう理由】
- 秘書の仕事そのものに合っていない(向いていない)
- 今の職場や周りの環境、人間関係に過剰なストレスを感じている
では、秘書の仕事に向いている人とはどういう人かというと
こういう人でした。
そして、秘書の仕事に合っていない人は、具体的にこんな場面でストレスを感じていることが多いです。
- 上司のスケジュールに合わせなければならず、プライベートの時間が
思うように作れない - 上司によって求められる秘書の仕事内容が異なり、どこまですべきか分からない
- 急にたくさんの仕事が舞い込んでくることがあるが、時間との勝負でかなり
プレッシャーを感じる - 業務の幅が広すぎる
一方、今の職場や周りの環境、人間関係に過剰なストレスを感じている人は、こんな場面でストレスを感じていると思います。
- 上司が、秘書の仕事を勘違いしている
- いじめやパワハラ、モラハラなど、人間関係で苦労している
秘書の仕事が辛いと思っている方で、上記のポイントに当てはまった方は、あなたのたった一度きりの大切な人生をもっともっと輝かせるためにも、対応策を講じることをお勧めします。
それから、これから秘書を目指そうと思っている方、今回の内容はあくまで秘書の適性の目安の1つですが、自分が秘書に向いているかどうか、ヒントになりましたか?
今回の記事では、秘書のマイナスイメージばかり伝わってしまったかもしれませんが、やりがいもたっぷりありますし、秘書に向いている人には一生の仕事になるでしょう。
秘書といっても職場や働き方は本当に様々なので、まずは就職・転職サイトを通じて、自分にあった働き方を探してみるのがいいと思います。
皆さんが、たった一度きりしかない人生を楽しく充実したものにできるよう、心から応援しているよ。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。