指導教員と合わない…そんな時の対処法をケース別にご紹介

大学院生活

大学院に進学すると、大学の時よりも大学教員との距離が近くなると思います。

修士でも博士でも論文を書かないと卒業できないので、指導教員とのやりとりは必須になりますね。

そんな中で、こんなお悩みお持ちじゃないですか?

うぅ…指導教員とソリが合わない
でも、指導教員だから無視するわけにもいかないし。
もう我慢の限界近づいてて、何かいい対処法知りたい。

私は今博士在学中で、修士の時からずっと同じ指導教員についていますが、私も指導教員については尽きない悩みを抱えています

毎回何か問題がある度に悩んで迷って決断していますが、おかげで「要注意人物対処法」能力を身につけられたと実感しています笑

そこで今回は、私が今まで実践し、実際にうまくいった合わない指導教員への対処法をケース別にお伝えします。

【この記事を読むとわかること】

  • なぜ指導教員と合わないと感じる?
  • あなたの指導教員は、どのタイプ?
  • 指導教員のタイプ別対処法
  • 指導教員と合わない時の最終手段

主にこの3つのポイントをお伝えします。

皆さんの大学院生活がより充実して楽しくなるよう、実践的なアドバイスをお届けするよ♪
ぜひ最後まで読んでね。

ちなみに、少しでも研究をやめたいと思った方には、

研究やめたいと思ったら、就職サイトに登録だけでもしておくべき理由

もオススメです。

なぜ指導教員と合わないと感じるのか 3つのタイプとその対策

指導教員と合わないと感じるのには、必ず原因があると思います。

例えば、「論文指導してほしいのに全然とりあってくれない」「雑務を色々と押し付けてくる」「指導に関して、言うことがコロコロ変わる」「気分屋」などです。

博士在学中の私はこれまで大学院に何年も所属し、かなり多くの大学教員と関わってきました。

その中で、自分の直属の指導教員じゃなくても「あれ、この人…」と思うことは何度もありましたが、経験上、指導教員と合わないと感じる原因によって対処法は違うと思っています。

なので、まずは指導教員と合わないと感じる原因についてみていきましょう。

指導教員と合わないと感じる原因は、4つのケースに分類できると考えています。

皆さんの指導教員は、どのケースに当てはまる?

ケース1. 性格不一致型

<特徴と症状>

指導教員の言葉遣いや指導の仕方、学生に対する態度、価値観などが合わず、どうしてもそれが気になって指導教員の「個性」ではなくマイナス面としか見られなくなってしまうケース。

具体的には例えば、「言葉遣いが乱暴だと感じる」や「他の学生と自分への態度が少し違うような気がする」などが挙げられます。

人は誰かのマイナス面が気になり出すと、その人の嫌な部分しか見られなくなってしまいがちですが、指導教員が性格不一致型の場合は特にそうなる傾向にあると思います。

私も、自分の指導教員ではありませんでしたが、必須科目の教員が私と性格不一致で苦労しました笑

指導教員が大嫌いになる前に、早めの対処が必要だね。

対策

物理的にも心理的にも、ある程度距離を置くことが最も効果的な方法だと思います。

例えば具体的には、連絡や相談はメールで行ったり、余計な雑談を控えたりするなどです。

そうすることで、指導教員の嫌な部分に触れる機会が少なくなって、指導教員の粗探しという負のループから遠ざかれるはずです。

ケース 2. 社会の常識・マナー無視型

特徴と症状

大学教員って一度も社会に出て働いたことがない人も結構多いです。

なので、大学教員と接していると、社会人としての常識やマナーがどこか抜け落ちてしまっていると感じることもよくあります。

実際にあった例でいうと、
「自分の頼みごとだけはしっかりしてくるのに、私の依頼はかなり後回しか、あまり取り合わない」「何の事前連絡もなしに、いきなり自宅の電話に連絡してくる」
「指導教員から受けた雑用の仕事の完了メールを送ったのに、返信なし」 など

このような社会の常識・マナー無視型の指導教員は、社会生活を営む上で他者の気持ちをよく考えられておらず、物事や行動を自分本位で考える傾向にあると言えるでしょう。

要するに、いわゆる自己中心的な人ってことだね。あまり大きな声では言えないけどね笑

対策

自分の指導教員は、社会の常識・マナー無視型なんだと割り切って付き合うことがポイントだと思います。

指導教員に対して、それって社会人としてどうなの?と思うことがあっても、「まぁそういう人だもんね〜」と流して、いちいち腹を立てないこと。
それが、皆さんのメンタルを保つコツだね。

ただ、そうやって流せることならいいんですが、物理的に被害が及んで困ることもありますよね。

例えば、確認してほしい書類を送ったのに返信が来ない、とか
期限ギリギリになって頼みごとをされる、とか…

そういう時は、指導教員だからと臆せず、自分の意見をはっきり伝えるのが良いと思います。

言葉遣いだけは丁重にしながら、でも勇気を持ってしっかりはっきり伝える。

そもそも私たち学生は学費をちゃんと払っているわけですし、指導教員のパワハラに負けてはいけません。

指導教員の自己中のせいで自分の生活が大幅に乱れたり研究が滞ったり進まなかったりなんてことがあるのは論外!と強い気持ちを持ちましょう!

ケース3. 指導不向き型

特徴と症状

このタイプの指導教官は、教員自身の研究能力は高いけれど、指導に関しては門外漢というようなタイプです。

「いいスポーツ選手が、いい指導者になるとは限らない」なんて言われたりしますが、教員の世界でも同じことが言えると思います。

研究業績は素晴らしく、学会やその分野でも一目置かれている。
論文の内容や着眼点などについても、一流の研究者である。

そんな指導教官でも、自分の研究にしか興味がなかったり、人の気持ちを読むのが苦手だったり冷徹だったりで、指導には向いてなかったりするんだよね…。

実際私も、論文執筆の指導中、締め切り間近になって論文の核となる大事なポイントについて指摘され、修正がものすごく大変で死にそうな思いをしたことがありました。
「なんで今更そんな大切なこと言うんですか?」って叫びたくなりました笑

あと、指導における教員の言葉遣いがかなりキツイので、今まで何度心が折れたかわかりません笑

その指導教官は、素晴らしい業績を残していて業界では一目置かれているすごい先生なんですけどね…。

私はこうして指導不向き型の指導教員に今まで相当苦労してきましたが、何度も何度もやられて最終的にベストな対策にたどり着きました。

それが、こちらです。

対策

指導教員からの指導をあまり当てにしたり期待したりしないこと、これが私が行き着いた究極の対策です。

え?それじゃあ指導教員の意味なくない?笑

えぇ、そう思いますよね。でも、指導不向き型なのだから仕方ないんです。

ただ、そういう指導教官はたいてい研究能力が高いです。なので、指導してもらって学ぶのではなく、その教官が書いた論文とか本とかから自分で学び、吸収するのが一番良いと思います。

少し遠回りで損をしているようにも思えますが、いずれ私たちは一研究者として自立していかなくてはいけませんし、自分で苦労して調べて学んだものは一生もののはずです。

私はこの考え方に移行して実践してからだいぶ心が楽になり、また自分の研究能力も上がったと実感しています。

ただ、気をつけなければならないのが、外向きには指導教員のご指導のもとに研究しているという体裁を保つことです。

これをおろそかにしてしまうと後で大変なことになりかねないので、注意してください。

指導教員と合わない…もう無理だと感じたら

以上に、合わない指導教員への対策について書きましたが、それでもやはりストレスが解消されないということはあると思います。

もう打つ手がない…そんな状態だよね。

そんな時は、最終兵器を使いましょう!

ズバリ、思い切って研究をやめて、他の道に進むのです。

皆さんには、研究以外にも生きていく道はたくさんあるはずです!

え?ホント?と思った方、ぜひ

博士は就職できないってホント?博士の私の実体験からみえた答えとは

をお読みください!

一般企業に就職する以外にも、自分で事業を立ち上げたっていい、今までの研究や経験を生かして小さなビジネスを副業的な感じでいくつか始めてみてもいいですし…。

ここまで必死に頑張って博士まで来たのに…指導教員と合わないだけでやめるなんて…研究は続けたいのに…とみなさんそれぞれ事情や思いがあることと思います。

しかし、これまで職場でも大学院でも人間関係に苦労し悩み続けてきた私は、人間関係のこじれによる心のダメージは想像以上に大きく、一旦ダメになると回復するのに相当な時間を要するということを身をもって学びました。

とにかく、心に無理に負担をかけず、できる範囲で指導教員との上手な付き合い方を模索してみてください。

皆さんがより楽しく充実した人生を送れることを心から応援しているよ♪
最後まで読んでくれてありがとう!

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