日本語教師を目指したい!
でもその場合って大学院に行った方がいいのかな?
こんな疑問やお悩みありませんか?
これから日本語教師を目指そうと思っている人は、大学院に進学した方がいいかどうか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこで今日は、大学院の日本語教育コースを卒業した現役日本語教師の私が、皆さんの疑問にお答えします!
この記事を読めば、以下のことが分かります。
- 日本語教師になるために大学院に行くメリット・デメリットは?
- 大学院を卒業しなくても、ハンディにならない?
- 大学院を卒業すると、就職先も変わってくる?
- 大学院に進学しない場合、どうやったら日本語教師になれる?
- 大学院進学に向いている人って?
院を卒業した現役日本語教師の実体験や、周りからの聞き込みも盛り込んだ記事だよ!
ぜひ最後まで読んでね♪
日本語教師になるのに、大学院に行く必要ってあるの?
日本語教師になるために、大学院を卒業しないとなれないの?
結論から言うと、日本語教師は無資格でもなれます。
なので、基本的には大学院に行く必要はありません!
おー!楽でいいね笑!
誰でもすぐ簡単に日本語教師になれるってことだよね?
日本語母語話者であれば毎日日本語を使っていますよね?
その意味で日本語母語話者は日本語を教える最低基準をクリアしています。
ただ、もちろん大学院を修了していると、他の場合には受けられない好待遇が期待できます。
大学院への進学で、日本語教師としての可能性も変わってくるかもしれません。
これについては後ほど詳しく書きますね。
それから、日本国内で法務省が告示する日本語学校の教員になるためには、次の3つの条件のうち、少なくとも1つでも満たしていることが求められます。
その基準というのが、
- 大卒で、文化庁が認定した「日本語教師養成講座(420時間)」を修了する
- 「日本語教育能力検定試験」に合格する
- 大学または大学院で、日本語教育に関する主専攻(または副専攻)プログラムを修了する
の3つで、大学院修了も要件の中に含まれています。
ただ、教育機関によってはこれらの資格がなくてもOKとしているところもあります。
また逆に、これらの資格以上のものを求めているところもあります。
へぇそうなんだね。
日本語教師になるためには、とりあえず大学院に行かなくても大丈夫だってことだね。
ちなみに、日本語教育能力検定試験への合格必勝法については、
【独学で最短】日本語教育能力検定試験に合格する方法 テキスト編
こちらをご覧ください。
大学院に進学するメリットとデメリットは?
日本語教師になるために、大学院に行く必要がないんだよね。
なにかメリットがあるの?
実体験から申し上げると、メリットは確かにあります。
以下で、メリットとデメリットについてご説明します。
大学院に進学するメリットは?
大学院を修了した私が感じたメリットは、主に以下の3つです。
1. 専門家から理論、実技、実習を幅広く、そして深く学べる
大学院にもよるかもしれませんが、日本語教育コースでは理論、実技、実習全てを網羅したカリキュラムが組まれていることが多いです。
大学院以外では、これだけ充実したプログラムはなかなかありません。
そして、最大の特徴が、専門家(大学教員)からの指導です。
大学教員は自分の専門分野のエキスパートです。
大学院ではそのエキスパートから、かなり高度な教育と指導が受けられます。
日本語教師に必要な知識と技能を、2年間でみっちり叩き込まれました。
2. 専門分野の知識が深まり、研究能力も向上する
大学院を修了するためには、論文を提出しなければなりません。
そのためには、専門分野を決めて研究することが必須です。
専門分野って言われてもなんだかピンとこないな…
例えばどんな感じ?
例えば、
日本語文法に関すること(助詞や助動詞の使い分け、文法ごとの習得難易度など)
言語習得に関すること(言語習得に影響を及ぼす要素、どのように言語が習得されるかなど)
社会言語学に関すること(特定の社会での言語の使われ方、方言など)
など様々です。
自分の興味のあることの中からテーマを決めて、論文にします。
修士論文を完成させるのはかなり大変でしたが、それだけに自信にもなります!
また、大学院を修了すると研究者として活躍できる可能性も開けてきます。
3. 日本語教師としての就職の幅が広がる
日本語教師が活躍できる場所は多岐に渡ります。
ですが、採用条件は様々。
大学で教えるのは難易度が最も高く、「修士課程修了」を条件としている場合がほとんどです。
大学の講師になると、他の国内外の日本語教育機関よりも高待遇が期待できます。
下手すると、時給換算で3-4倍違うということもあり得ます。
それからこれは裏話ですが、教員のつながりで就職先や割りのいいアルバイトを紹介してくれたりなんてこともありました。
大学院に進学するデメリットは?
大学院、魅力的だねぇ。
でもやっぱりハードル高いなぁ…デメリットもありそうだし。
メリットがある一方で、デメリットもあります。
実体験から、デメリットは主に以下の2つです。
1. 金銭的に負担がかかる
大学院に進学後すると、他の方法で日本語教師になるより金銭面に負担が増えます。
- 日本語教育能力検定試験に合格:受験料1万800円
- 日本語教師養成講座(420時間)を修了する:相場50万円前後
- 大学院を修了:修了するまでに合計130万円〜※
※大学院の学費例(入学金 + 授業料、2年間合計)
国立大学院の場合:約130万円
私立大学院の場合:約180万円
(文部科学省による「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」をもとに、目安を算出しました。)
日本語教師になる他の方法と比べると、負担はかなり増えます。
2. 修了するまでに時間も労力もかかる
大学院の修士課程は最低2年はかかります。
学部の頃よりも、課題の多さやレベルの高さは格段に上がります。
なので、修士課程ではかなりの時間と労力をつぎ込むことになります。
ある程度頑張らないと、2年で終えられません。
私も院の友達もそうでしたが、毎日とても忙しい日々を送っていました。
大学院進学に向いている人って?あなたはどっちのタイプ?
大学院はメリットもデメリットあって進学するか悩む!!
僕、大学院に行くべき?
悩みますよね。
私も結構悩みました。
金銭面とか将来性とか考えると、もう考え出したらキリないです笑
ただ、実体験から大学院進学に向いている人、向かない人がいるかなという気がしています。
簡単にまとめます。
あなたはどちらに当てはまるでしょうか?
大学院進学に向いていなさそうな人は、
- 日本語教育能力検定試験に合格
- 日本語教師養成講座(420時間)を修了する
のどちらかの方法で日本語教師を目指すのがいいと思います。
ちなみに、私は日本語教育能力検定の資格も持っていますが、その勉強方法やポイントなどはまた後日お伝えします!
まとめ ー大学院に行かなくても、日本語教師になれる!ー
日本語教師になるには、必ずしも大学院に進学する必要はないとお伝えしました。
ただ、大学院に行くメリットは十分にありますし、デメリットもあります。
大学院に進学するのが良いかどうかは迷うかもしれません。
日本語教師としてのキャリアや信念、現在の状況などを考慮してじっくり考えてみてください。
日本語教育や日本語教師に関する情報は今後もたくさん更新するよ!
ぜひまた遊びに来てね♪